サンズ スティーブ・ナッシュ 殿堂入り ナッシュ特集
元NBA選手のスティーブ・ナッシュがかつて所属していたフェニックス・サンズの殿堂入りを果たした。
ナッシュは10月30日に行われたトレイルブレイザーズ戦のハーフタイム中に行われた式典に参加し、感謝の言葉を述べた。
この試合ではサンズの選手たちはナッシュの記念ソックスを履いてプレイした。
スピーチの準備をして来なかったよ(笑)
数時間前にはたくさんの飲み物をくれた。
などと話していたナッシュは、非常に落ち着いた様子で式典に参加し、感謝の言葉を述べている。
現在41歳のスティーブ・ナッシュは、昨シーズンまでレイカーズでプレイし、引退後はゴールデンステート・ウォリアーズの選手育成コンサルタントをしている。
NBA入団とルーキーシーズン
南アフリカ、ヨハネスブルグで生まれた彼は、1996年のNBAドラフトで当時のカナダ人最高の1巡目15位指名を受け、フェニックス・サンズに入団した。
ドラフト指名時にはナッシュについて知る人もおらず、ブーイングを受けたこともあった程の選手であったが、このチームでMVPを獲得する選手に成長していった。
ルーキーイヤーは3ポイント成功率や、フリースローの成功率は非常に高確率だったものの、前評判を覆すような活躍はできずにいた。
マブス移籍と急成長
2年間サンズでプレイを続けたナッシュだったが、彼の才能に気づいていたマブスがナッシュ獲得に動き、マブス入りを果たした。
ここで彼は急成長し、先発の司令塔として活躍。ノヴィツキーやマイケル・フィンリーとともにナッシュ移籍3年目の2000-01シーズン、11年ぶりにプレイオフに進出した。
スパーズに敗れたものの、今後の彼らの活躍は非常に期待されていた。
しかし、03-04シーズン後にマブスから放出されることとなった。
サンズ復帰とリーグベストプレイヤーへ
そこまで期待されずに入団したナッシュだったが、マイク・ダントーニ体制への完璧なまでのフィットを見せ、アマレ・スタウダマイヤー、ショーン・マリオン、ジョー・ジョンソンらとともにサンズをリーグベストチームへと変貌させていった。
この年にMVPも受賞し、カンファレンスファイナルまでコマを進めたものの、スパーズに敗退。
その翌年もMVPを獲得したナッシュは同じくカンファレンスファイナルまでチームを導くものの、結果は敗退。
その後数年間は段々と成績を落とし始め、スタウダマイヤーの放出と共にチームは崩壊。ナッシュも放出されることとなった。
レイカーズ移籍と年齢、ケガ、引退
40歳に近づいていたナッシュはケガを繰り返し、レイカーズ時代には目立った活躍を出来なかった。
14-15シーズン前には背中の痛みも悪化し、ついには心までバスケから離れてしまったかのように試合のある日にゴルフを楽しむナッシュの姿を見ることも多くなった。
2015年3月には引退を表明、数年間彼の華々しいアシストやスリーポイントを見ることもなくキャリアを終える事となった。