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【NBAコラム】キャブスが優勝するために アービングとラブをベンチ起用にすべき

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3月のこの時期はプレイオフ争いにも少し遠く、トレードデッドライン、解雇の連続も終わりを迎え、正直書きたいニュースはあまりありません。あるとすれば短期間の怪我による選手の離脱くらいでしょうか。

そんな中でもやっぱり強いのはウォリアーズとスパーズ。圧倒的に負けません。そうなると、ファイナルに出てくるとしたらこのどちらか。どちらもと言いたいところですが、NBAのシステムとして、ファイナルは確実にイースト対ウエストというのが決まっています。

昨シーズンファイナルで敗れているキャブス

昨シーズンのカードはウエスト代表ウォリアーズとイースト代表キャバリアーズでした。今年もこのカードは十分に予想されるでしょう。

そのファイナル前半戦はキャブスも奮闘していたものの、後半に力が出し切れずに失速。結局ウォリアーズが優勝を収めました。

そんな微妙な負け方を喫したキャブスはさぞかしリベンジに燃えているのだろうと思って始まった今シーズンでしたが、正直微妙。昨シーズンのほうが完成度が高いようにすら見えてしまいます。

キャブスの現状・・・優勝候補とは口が滑っても言えない。

現状を確認していきましょう。現在の勝率は72.1%。3位以下とはゲーム差が大きいものの、2位ラプターズとは片手すらもありません。

また、シーズン中盤にデイビット・ブラッドHCを解雇し、アシスタントコーチだったティロン・ルーをすぐさまHCに起用。前評判はブラッドと比べても非常によく、私個人的には良い戦術を持っていて、ディフェンスが締まりそうだという印象だったものの、ここまでは正直微妙です。せっかく少々持ち上げ気味に記事を書いたのに

持ち上げ気味の記事は↓

 

nbanow.hateblo.jp

 

そして、オールスター明けにはアンダーソン・バレジャオを放出し、チャニング・フライを得る。というなかなかの珍トレードを行い、またもや微妙な雰囲気になっています。

選手の方はどうか?

みんな微妙なんです。出場時間が安定しない選手が多く、ディフェンスにムラがあるのが非常に残念。特にケビン・ラブは微妙。オフェンスがスリーポイントに偏り過ぎで、思い切りも悪い。これならチャニング・フライで十分です。

また、持ち前のリバウンド能力は生きているものの、ディフェンスも良いとは言いがたい。

 

カイリー・アービングはどうでしょうか。アービングは自分のペースで得点を取りに行っている印象で、レブロンとの協調性が見られません。ディフェンスもカリーにつけるレベルではなく、正直微妙。

 

そしてレブロン。この人だけは頑張ってるよね!と言ってあげたいところですが、この人もまた微妙。スリーポイントフリースローともに確率が悪く、大事なときにボールを任せられる選手ではなくなってきている気がします。やはりヘッドバンドをつけないとレブロンはうまく機能しないのか・・・(笑)どうしても試合中に必要ならモー・ウィリアムスに借りましょう。彼もディフェンスの問題で試合に出てきませんし。

 

じゃあほかの選手たちはどうでしょうか。と言われても、やはり微妙なんですね。パンチがなくなってきています。JRの気迫こもったプレイもほとんど見られず、モズコフも出場時間をもらえない。イマンもディフェンスが生きる試合が少ない。トリスタンもリバウンドに覇気がなく、JJは出てこない。その他は・・・もう良いでしょう。

 

具体的な改善策 大きく変えなければ優勝の道はない

正直言ってこのままだとカンファレンスファイナルすら危ういでしょう。完成度?正直イーストではラプターズセルティックス、ヒート、ホーネッツあたりには遠く及びません。

  • まずディフェンス

ディフェンスが悪いわけではないものの、最後まで守り切れるタフなディフェンスができるわけではないのが今季のキャブス。

しかし、ファイナルで優勝するためにはシェーン・バティエ、カワイ・レナード、アンドレ・イグダーラ、クリス・アンダーセン、デショーン・スティーブンソン、ブルース・ボウエン、スコティー・ピッペンなどのようなベストディフェンダー(エース以外)が必要です。このチームではシャンパート、デリー、モズコフあたりになると思いますが、そんな彼らのプレイオフでの活躍のために尽力すべきです。

そうなってくると、私の意見としては、先述の3人のうち2人以上はスタートにするべき。

ディフェンス面では、カイリー、ラブ、JR、JJ、フライ、ジェファーソン、モーあたりはスタートにはちょっと論外。例えば、デリー、イマン、レブロン、トリスタン、モズコフをスタート・・・ここまでディフェンスに傾けたラインナップはなかなか聞きませんが、こうすればベンチとのバランスが取れるのではないかと思います。

レブロンをPFポジションに置けばまた状況は変わりますが、カリーにレブロンをつけることを必要とするならば、これは厳しいか。

  • 次にオフェンス面

レブロンはスキップパスを多用、カイリーは自分で得点に行く、ラブはインサイドを忘れたポストプレイヤー。完成度低すぎです。ここまで来ると話になりません。

 

ここで数字を使いながら確認しましょう。

現地3月18日に行われたマジック戦のレブロンのアシストは8。その中で3ポイントに対するアシストは7。さらに、今季キャブスの4Qの3ポイント成功率はリーグワースト3位の30.9%。ちなみにスパーズとウォリアーズはそれぞれ40.1%、39.9%と非常に高確率です。

さらに、ウォリアーズの4Qの3pt試投数は6.8なのに対してキャブスは7.1。高確率な3ポイントで有名なウォリアーズよりも多く打っておきながら決めることができていません。

また、このキャブスの数字はオールスター明けには試投数も増え、成功率も27.7%まで降下。昨シーズンの数字と比べても変化がないどころか悪化中。

この数字が裏付けるように、重要なところで3ポイントに頼り、それを落として負けるという負の循環を昨シーズンから続けておきながら改善しているどころかどんどん悪化してきているという状況です。

せっかくコーチを変えたのにこれではいけない。レブロンを休めせている暇なんてないはずです。例えば、レブロン、モズコフ、ラブのインサイドポスト、レブロンアービング、JR、デリーのドライブ、そこに合わせてフライ、JJ、ジェファーソンのスペシャリストたちによる3ポイントというのがベストかと。キックアウトスリーに頼らないプレイ展開が急務です。

もしスパーズだったらなんて言うのは馬鹿な話だと思いますが、このレベルだとオフ中のスパーズにも及ばないでしょう。

 

 

 極端な事言いすぎ?いや、そこまで動かなければウォリアーズを止められない

ちょっと飛躍しすぎた感がありますが、このレベルまで大きく動かなければ今のウォリアーズ、スパーズの2強を潰すのは不可能と考えてよい。ましてや、オフ、オールスターブレイクのディフェンス面での補強に大失敗しているキャブスにはそれくらいしかできることがないのが残念です。

とはいえ、ファイナルで争うのはイーストとウエスト。面白い争いを見るためにはキャブスを始めとしたイースト勢に頑張ってもらうしかないのです。イーストで頑張っているラプターズセルティックス、ヒート、ホーネッツあたりは「キャブスを破る」・そして「下克上優勝」を狙ってきています。そんな中で、このキャブスの有り様では簡単に吹き飛ばされ、ファーストラウンド敗退なんてことすら見えてしまいます。ファイナルの面白みのためにも頑張ってもらわなくてはいけません。