【NBAコラム】 ウォリアーズを止めるのはどのチームだ!? 過去の連勝記録を止めた者たち
ペイサーズ戦になんとか勝利し、昨季からの連勝を27まで伸ばして、2012-13シーズンのヒートの記録に並んだウォリアーズ。
勢いありすぎて止まる気配がありません。
しかし! 2012-13シーズンのめちゃめちゃ強かったヒートも連勝はブルズに止められました。
まさかレギュラーシーズン全勝!なんてことは起こりません!
必ずどこかのチームがこの連勝を止めてくれます。
ここで歴代の連勝ごとの止めた相手をピックアップしていきたいと思います。
まずウィルト・チェンバレンが率いた、レイカーズの33連勝(1971-72)
ブレッツとの一戦(1971年11月5日)から始まったこの連勝は、年を明けた1972年1月7日、ホークスのホームでのアウェイ戦まで続きました。
この連勝を止めたのはミルウォーキー・バックス。120vs104。なんと16点差です。
このシーズンのバックスは、レイカーズ(69勝13敗)に次ぐウエスト2位(63勝19敗)でシーズンを終えています。
この年のカンファレンスファイナルではレイカーズvsバックスというマッチアップ。4勝2敗でレイカーズの勝利、ファイナルでは4勝1敗でレイカーズの優勝でシーズン終了。
意外と圧倒的なレイカーズという状況ではなかったようですね。
この連勝はバックスの止めるべくして止めたという連勝かもしれません。カンファレンスファイナルでも第6戦まで行われるなかなかの争いをしていましたし。
次の記録に行きましょう。
レブロン率いるヒートの27連勝(2012-13)
2013年2月3日に行われたラプターズとのアウェイ戦から始まり、2013年3月25日、アウェイでのマジック戦まで続いています。
この連勝が止まったのは2013年3月27日に行われたシカゴ・ブルズとのアウェイ戦。97vs101という比較的僅差でブルズが勝利しました。
ちなみにこのシーズンのブルズの成績はカンファレンス5位、45勝37敗
このシーズンは66勝16敗で終了。イースタンセミファイナルのブルズ戦は最初の1試合は落としたものの、その後4連勝でブルズに勝利。
カンファレンスファイナルのペイサーズ戦、ファイナルのスパーズ戦ともに第7戦まで続く熾烈な試合を制し、ヒートの連覇で幕を閉じています。
ロケッツの22連勝(2007-08)
この連勝を止めたのはボストン・セルティックス。
94vs74という大差でセルティックスが勝利。
このシーズンのロケッツは55勝27敗(5位)、プレイオフ、ファーストラウンドでユタ・ジャズに2勝4敗で敗れています。ちなみにセルティックスは66勝16敗でシーズンを終え、優勝しています。
よく話題に上がるこの3チーム(平均勝率77.2%)を止めた3チーム(バックス、ブルズ、セルティックス)の平均勝率は70.7%。
今シーズンのNBAで勝率70%を超えているのは連勝中のウォリアーズとスパーズだけ。それに近い数字(60%後半)を出しているのはキャブスくらいです。60%前半ならたくさんいますが。
その点から見ると、スパーズとキャブスは可能性が高いと言えると思いますが、スパーズは今年中はウォリアーズと戦いません。
じゃあウォリアーズを止めるのはどのチーム?
今シーズンのウォリアーズは、昨シーズンからの記録を含めると27連勝中、含めないと、23連勝中ということになります。
33連勝までの期間中、セルティックス、バックス、サンズ、バックス、ジャズ、キャブスという順に当たっていくわけですが、まず最初の大きな壁はセルティックスだと言えるでしょう。
なんと言ってもディフェンスがいいこのチーム。スパーズ、ヒートに次ぐ3位のディフェンスレーティングです。
この連勝中で、一番ディフェンスのできているチームと当たることになるわけです。(ちなみにスパーズ、ヒートと戦う試合は今年中はありません。)
もしセルティックスに勝ったとすると、次に期待がかかるのはジャズ。
ここ数試合けが人が相次いでいるジャズであるものの、それでも調子は依然落ちていません。
今季このチームはディフェンス・オフェンスのバランスがよく、非常に脅威になります。
最後の壁はキャブス。
なんと言っても昨季のファイナルのマッチアップです。
デラヴェドーヴァのディフェンスもカリーとの相性は抜群。そしてなんと言ってもこのチームにはレブロンがいます。
しかし、このチームの勝利のために、してほしくないのは、アービングとシャンパートの強行復帰。こんなところで強行で復帰させたところで噛み合わないのは確実です。ギャンブルの試合にするなら別ですが。
私の一番推しはセルティックス!
この3チームで一番可能性があると思うのはセルティックスです。もちろん、キャブスは全員(けが人含む)で止めに行くでしょう。
しかし、最高のオフェンスにはディフェンスを。
この連勝を止めるのはディフェンスしかありません。
今まで何度も点の取り合いを仕掛けたチームはありましたが、最後には結局ウォリアーズが買っているのですから。
2100文字に渡る長文コラムを最後まで閲覧いただき、ありがとうございました。
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【追記】 現地12月11日に行われたセルティックス戦は、2OTの末、ウォリアーズが勝利しました。
【再追記】現地12月12日に行われたバックス戦でウォリアーズの連勝がとまりました。まさかまさかの運命のチームでした。